主に、住まいの新築・リフォームなどを施工する住宅建設業で広い意味での製造業に含まれ、その製造活動の内容は一般製造業に比べて、いくつかの顕著な特性をもっています。
その特性とは、受注請負生産業であり、単品産業で移動性が高く、生産(工事)期間も長く、屋外で天候等の自然条件に左右され、外注など下請け依存度が高く、工事代金の前受制などが挙げられます。
工務店を業態別に分類すると直接施工主と契約を締結する独立自営型、地域密着型・施工特化型の工務店と施工主から直接依頼を受けることの少ない下請け型や不動産会社などの建築担当型の工務店が存在します。
また、築後20年から30年でピークを迎えるリフォームを専門とする工務店(リフォーム専門会社)があります。
工務店の業態や規模によって多少異なりますが、主な仕事の内容は営業、設計、施行管理(工程管理・原価管理・品質管理・安全管理)と経営管理を行うことであり、その売上総利益率は業界平均25%といわれているものの過半数は赤字経営となっているのが現状です。
工務店経営者が直面する主な悩みには、集客(有効商談)件数の減少、資金繰りが苦しい、人材不足(業務の効率化)などが挙げられます。